物書きの1人語り

物書きの戯言です

僕たちは推しカプが出来ない

 この話は生まれてこの方推しカプに出会った事の無い可哀想な女の戯れ言です。
 何言っとんだお前は、みたいな温かい目で見てくれると嬉しいです。


 僕たちは推しカプが出来ない。
 関係性オタクだと知人から公式認定された私。
 でも私自身は推しカプに出会った事がありません。
 大抵好きになるのはキャラ単体で、2人組の男女を好きになっても沼る事がない。
 こだわりすぎているのか、それとも単純に縁が無いだけなのか。
 それすら分からないのでとりあえず思った事を書き綴っていこうと思います。

 

 Twitterを見ていると、こんな話が耳に入ってきます。

「推しカプがしんどい~~~!!!」

「推しカプ is 概念」

「○○みたいなシチュの推しカプが見たい」

 みなそれぞれの推しカプに思いを馳せて沼に落ちている様を傍目から見ている事が多い私。

 楽しそうだなと微笑ましい気持ちで見ていましたが、気づいた事がありました。

 

「私・・・推しカプいないじゃん」

 

 そう、そうなのです。

 私には生まれてから推しは出来れど推しカプに昇華した事がない。

「この2人組いいな」と思ってもそこで終わってしまう事に。

 なんてこったい、これは死活問題だぞ。

 なんとかして推しカプを見つけて沼りたい。

 まずは自分の推しからカプを見つけていこう。

 最初に思い浮かんだのはFateシリーズに出てくるアキレウス

 彼はFate/Apocryphaで出てくるキャラで、今1番推しているキャラと言っても過言ではありません。

 同じシリーズに出てくるアタランテさんも好きですね。

 この2人の最後の会話は見ていた人全員が涙した事でしょう。

 この2人を推してらっしゃる方も多いのではないかと思います。

 ではこの2人は私にとって推しカプになりえるのか。

 正解はNOですね。そもそもこの2人をカプとは思ってないからです。

 明確に愛し合ってるわけではなくて、あの2人はお互いに謎クソデカ感情を持っていると思うのです。

 お互いに微かに記憶には残っていても、あの時の事は明確に覚えていない。

 アキレウスはあの時アタランテさんを助けられなかった事を密かに覚えている。

 一方アタランテさんはアキレウスを認めてはいれど愛しているわけではない。

 その2人をカプと言うのは早計である、というのが持論です。

 でもあの2人はあのままでいいと思う反面、肩を並べて戦う姿も見たい複雑なオタク心。

 私の理想の推しカプはそういうのではないのですよね。

 言ってませんでしたが私の理想の推しカプは「べたべたに愛し合っているわけではないけど便宜上恋愛をしていて、お互いに複雑な感情を持ち合わせてはいれどそれを口に出さず、いつもお互いの身と心を求めて手を伸ばしてる」カプなんですけど、複雑すぎて自分で作った方がいいんじゃなかろうかと思い始めています。

 この条件が全て揃ったカプに会いたいです。きつすぎるよバナージ。

 ちなみに同じシリーズに天草四郎時貞セミラミス様、通称シロセミというジャンルがありますが、あの2人に対する回答は「シロセミはシロセミであってシロセミではないからカプではない」というのがアンサーとなります。

 面倒くさいオタクここに極まれりって感じですね。何言っとんだお前は。

 そんな事を言っていたらいつまで経っても推しカプが出来そうにないどころか、このままいくと面倒くさいオタクが更に露見するので勝手ながらここでお開きとさせていただきます。

 怪文書に付き合っていただきありがとうございました。またいつかお会いしましょう。